別府倫太郎 – ポートフォリオ

別府倫太郎 Beppu Rintaro

2002年12月生まれ
新潟県十日町市在住

絵を描き終えてしばらく経ってから、そこに「目」があったことに気づく。
森の中や闇の中で感じていた、幼い頃からの何かの視線――
他者に見られているという感覚。
それを描こうとしたわけではないのに、出来上がった絵を見返す度に、
そこには決まって目のモチーフが現れている。

色彩もまた、後になって気づくものだ。
描いている時には意識していない色の選び方や強さが、
絵が完成した後になって、ひとつの感覚としてしか説明がつかないことに気づく。
本人はそれを”色彩は痛覚である”と呼ぶ。

“すべての色彩は、痛覚というフィルターを通して表現される。
感情が痛みとして感じられるとき、そこに色が生まれる。
この世界を豊かに感じた分だけ、色彩は広がっていく。”

幼い頃に抱えていた漠然とした虚無感、存在への痛み――
そうした原体験は、描く前から意識されているものではない。
むしろ、描き終えた絵の中に、後からその輪郭を見出していくようなものだ。
見ることに内在する心理的・哲学的な問いは、絵を描く行為そのものの中からではなく、
描き終えた後の眼差しの中から立ち上がってくる。

10歳の頃、入院生活の中で、アルコール系マーカーとケント紙を使って絵を描き始める。
2023年、アクリル絵の具と出会い、本格的に絵画活動を開始する。

表現は絵画だけにとどまらず、
幼い頃から「描くこと」と「書くこと」の両方で自己と世界を見つめてきた。
2017年、14歳の時に文藝春秋より初の著書『別府倫太郎』を刊行。
以後、『ユリイカ』(青土社)、『文春オンライン』などにも寄稿し、
現在は個人文藝誌『レゾンデートル』を執筆している。

絵とことばの両方で、見ること/見られること、
生きること/痛みを受け取ることを、繰り返し問い続けている。

1.Acrylic on Canvas キャンバスにアクリル


何者かであろうとする、全ての存在へ。  
To Every Being Trying to Be Someone.
2025 / 2273mm x 1818mm / Acrylic on Canvas


Le Crépuscule 
2025 / 1167mm x 1167mm 
Acrylic on Canvas 

Le Matin 
2025 / 1167mm x 1167mm 
Acrylic on Canvas 

L’Aube
2025 / 1620mm x 1620mm 
Acrylic on Canvas 

補完し合う記憶  Complementary Memories
2024 / 1167mm x 1167mm 
Acrylic on Canvas 

Eugène
2025 / 606mm x 606mm 
Marine
2025 / 606mm x 606mm 
Antoine
2025 / 606mm x 606mm 
Simone
2025 / 606mm x 606mm 

自分の絵の中に雪国の気配のようなものがあることに気づく。
それは、いつも描いた後に気づく。
描く前にも、描いている時にも、描き終わってすぐの時も、気づきはしない。
自分はただ、自分をそこに描いたような気になっている。
しばらくして、
ふっと自分の絵をひとつの風景のように見れるようになった時、そこに雪国が見えてくる。
いくら派手な色を使っていようとも、その絵の中に流れている脈のようなものは、雪国の呼吸をしている。
雪国が雪の季節だけ雪国ではないように、
自分の絵の中にも、どこか雪国の気配がある。


森の中の気配  The Presence in the Forest
2024 / 1620mm x 1303mm 
Acrylic on Canvas 

アトリエ – 新潟県十日町市

豪雪地として、また魚沼産コシヒカリの産地として

知られる新潟県十日町市。

祖父が兼業農家として米づくりをしており、

その際に使っていた作業場をアトリエとして改装しました。

現在は、自宅に隣接するこのアトリエで制作を行っています。

相対する矛盾  Contradictions in Opposition
2024 / 1167mm x 1167mm 
Acrylic on Canvas 

2023 / 410mm x 410mm 
Acrylic on Canvas 
2023 / 410mm x 410mm 
Acrylic on Canvas 
2023 / 606mm x 606mm 
Acrylic on Canvas 
2023 / 606mm x 606mm 
Acrylic on Canvas  
2024 / 1,303mm x 970mm
Acrylic on Canvas
Mounton
2024 / 1000mm x 803mm
Acrylic on Canvas 
2026 / 1000mm x 803mm
Acrylic on Canvas 


Exhibition view / 展示風景

別府倫太郎 初個展   pour soi プール・ソワ

ー何者かであろうとする、すべての存在へー

会期 2025年10月1日(水)〜4日(土)

会場 文春ギャラリー

(東京・紀尾井町 文藝春秋 西館)

poursoi1
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2.Alcohol-based markers on Kent paper

アルコール系マーカー/ケント紙


2022 / 420×297mm
Alcohol-based markers on Kent paper
2022 / 420×297mm
Alcohol-based markers on Kent paper

2022 / 420×297mm
Alcohol-based markers on Kent paper

2022 / 420×297mm
Alcohol-based markers on Kent paper

—10歳の頃、病室のベッドの上で、初めて「作品」として残す絵を描いた。

あれから絵は変わってきたようでいて、どこか何も変わっていない気もする—


2013 / 297mm×420mm 
Alcohol ink marker on Kent paper

2013 / 297mm×420mm 
Alcohol ink marker on Kent paper

活動歴 Curriculum Vitae

別府 倫太郎|Beppu Rintaro

2002年 新潟県生まれ

個展 / Solo Exhibitions

2025 「pour soi – プール・ソワ -」— 何者かであろうとする、全ての存在へ。

   文春ギャラリー(東京・紀尾井町 文藝春秋 西館)

アートフェア / Art Fairs

2025 Independent Tokyo 2025(東京)

出版・文筆活動 / Publications & Writings

2017 著書『別府倫太郎』(文藝春秋)

2017 寄稿 文春オンライン

    「学校に行かないことを選択した雪国の少年『別府倫太郎』

    14歳で本を出した『別府倫太郎』とは何者か」(2017年3月27日)

2019 寄稿 『ユリイカ』2019年2月号 特集=吉本ばなな エッセイ「ばななさん」

メディア掲載 / Media Features

2017 毎日小学生新聞「エンタメ!」

   作家・別府倫太郎さん そこにあるもの書き続ける(2017年6月10日)

2025 文春オンライン

   「不安はあるけど、定まっていなくてもいいんじゃないか」

   ——書籍『別府倫太郎』刊行から8年、22歳で初の個展を開く別府倫太郎さんの『現在地』

   (文春オンライン編集部)

テレビ出演 / TV Appearance

2014 『小さな新聞社 社長は11才』(制作:新潟総合テレビ)

    第23回 FNSドキュメンタリー大賞 ノミネート作品